東京都三鷹市で私立高3年の女子生徒(18)が刺殺された事件で、逮捕された無職池永チャールストーマス容疑者(21)の京都市右京区にある自宅のパソコンから、犯行計画とみられるメモが見つかっていたことが警視庁への取材でわかった。警視庁捜査1課は復縁を断られ恨みを募らせた池永容疑者が、周到に殺害準備を進めていたとみて分析を急いでいる。

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同庁幹部によると、パソコンは京都市右京区の池永容疑者の自宅から押収された。メモは、事件の半月前の9月20日に作成され、ナイフや手袋のほか、「ロープ」なども列挙されていたという。このほか、東京への移動費用とみられる金額も記されていた。

同課によると池永容疑者は27日、夜行バスで友人と上京。翌28日には、女子生徒宅に近いJR吉祥寺駅付近の量販店で凶器のペティナイフを購入していたことが判明している。池永容疑者は事件後にナイフや軍手、バッグを捨てて逃走したが同課が押収。弁護人によれば、池永容疑者は事件後に自殺しようと、ロープをあらかじめ準備していたという。

パソコン上でメモを最後に更新したのは同27日で、池永容疑者はこの日に夜行バスで上京し、その後、東京・吉祥寺でナイフを購入していたほか、現場近くに捨てられていた同容疑者のバッグからは、血のついた手袋とロープが見つかっている。

一方、同課は池永容疑者が女子生徒に「殺すぞ」などとメールを送ったとする学校関係者の情報について、「そうした事実はなかった」と明らかにした。