女優の前田敦子(21)、俳優の松田翔太(27)らが出演し、香港出身の俳優・トニー・レオン(50)が主演を務め、今秋公開が予定されていた映画「一九〇五」(黒沢清監督)が製作中止になったことが、25日、わかった。

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同作の製作を行う映画製作・配給会社「プレノン・アッシュ」が破産したため。

配給を担当する予定だった松竹は25日、「大きな期待が寄せられていた作品が製作中止となり、残念です」とコメントを発表した。

同作は1905年の横浜が舞台のアクション大作として準備が進められていたが、尖閣問題を受け、レオンが日本映画に出演することが中国で問題となり、製作が頓挫し資金繰りがひっ迫。今月20日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

昨年9月に製作が明らかになった際は、海外でも高い評価を受ける黒沢氏がメガホンをとり、香港を代表する国際的スターであるレオンの主演作ということで、注目を集めていた。また、AKB48を卒業した前田の国際女優デビュー作品として話題を集めた。

クランクインは当初昨年11月で、台湾と日本で大規模ロケを予定していたが、映画は撮影されぬまま、幻となった。