歌手で俳優、福山雅治(43)が2007年に天才物理学者・湯川学を演じて大ヒットしたフジテレビ系連続ドラマ「ガリレオ」が、4月スタートの同じ同局月9枠で6年ぶりに帰ってくることが23日、分かった。続編のタイトルは未定で、相棒が柴咲コウ(31)から吉高由里子(24)へバトンタッチされる。吉高は6月29日公開の「ガリレオ」シリーズ映画版「真夏の方程式」にも出演。柴咲も連ドラ第1話に出演するなど見どころ満載だ。

「もう少し早くできればと思っていたんですが…1年間の連続ドラマが入っていたので、遅くなってしまいました(笑)。本当にお待たせしました」

1年間のドラマとは、坂本龍馬役で主演した10年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」。ユーモアたっぷりにコメントした福山は「待ってくださった皆さんより、僕の方が待ち遠しかったのかもしれません。早く撮影したいし、早く観たいし、早く観ていただきたい」と続け、心躍らせている。

フジテレビ系全国ネット月9ドラマ「ガリレオ」オリジナルサウンドトラック

今回のドラマの原作は作家、東野圭吾氏(54)の累計発行部数950万部超という大人気ミステリー「ガリレオ」シリーズ全8作のうち、2008年から昨年にかけて出版された4作に決まった。主人公は、容姿端麗で頭脳明晰ながら、子供嫌いで理屈屋の“変人”ガリレオ(湯川学=福山)。注目は彼の“相棒”だ。

前作と08年の映画「容疑者Xの献身」では、柴咲が新人女性刑事・内海薫を演じた。今作は原作にないオリジナルキャラクター、警視庁捜査1課の若手女性刑事・岸谷美砂役を用意し、吉高を抜てきした。柴咲・内海から吉高・岸谷に任務を引き継ぐ形だ。

フジ制作側は「福山ガリレオとコンビを組む相手は新米に近い女性刑事がふさわしい」と説明。一方で「内海も卒業ではなく、ガリレオファミリーの一員」とし、柴咲は第1話に出演して成長した内海刑事の姿を見せる。また、今後も要所で出演する可能性があるという。

柴咲は「訳あって後輩刑事を湯川先生に紹介することになります。先輩刑事として後輩刑事の奮闘を応援しています」と吉高にエールを送る。福山と初共演となる吉高は「ガリレオは多くの方に愛されてきた作品。うれしくもあり、プレッシャーでもありますが、精一杯頑張ります」と初々しいコメントで誓った。

前作は平均21・9%の高視聴率を獲得。新たなコンビで怪事件を爽快に解決し、前作超えの視聴率を目指す!

★6・29公開映画版には杏も

今夏公開が発表されている映画版「真夏の方程式」(西谷弘監督)には、事件の鍵を握る女性・成実役で杏(26)の出演が決定した。物語は、湯川が海底鉱物資源の開発計画説明会のため訪れた海辺の町で、男性変死事件が発生する。開発計画に反対する環境運動家、成実と事件の関係をさぐることになり…。

映画版には新パートナー・岸谷役の吉高、前作から続投の草薙俊平刑事役、北村一輝(43)も出演。公開日は6月29日に正式決定し、4月期の連ドラ版と連動して今春は“ガリレオ祭”が盛り上がりそうだ。